秘本 袖と袖 1974 - けだるい昼下がり ものみな いきをひそめるとき 四畳半に柔肌の喘ぎは流れて……
概要概要:鶴田栗之助は、 風葉と号して小説を書くかたわら、 友人、 村木の妹・ 常子に英語を教えていた。その頃、村木は胸を患っていたが、 浅草の 「千鳥」という飲み屋の酌婦お照といい仲になっていた。 ある雨の夜、鶴 田はとある家の中へ招じ入れられた。 狐に化かされたような気になっていると座敷に通された。 はっとする ような美人が酒肴を持って現われた。 女はこの家の主婦君子で、 夫は日露戦争に出征中の軍人で、永い間の 孤閏に耐えられず知り合いの若い男を相手にしていたのだが、 今夜は目の悪い乳母が間違えて鶴田を招き入 れてしまったのだった…。
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